材料に含まれる天然の成分を、 自然のままに活かす自然な製法。
石鹸の起源は、古代ローマで生贄の肉を焼いた油が火元の灰(アルカリ)に落ちて土にしみ込み、長い時間をかけて熟成され、偶然に出来上がったものだと言われています。
この偶然から、油とアルカリを混ぜ合わせて石鹸をつくることを、人々は発見したのです。
石鹸ができる化学反応を「けん化」といい、その反応は材料に高温の熱を加えると早まります。
大量につくられる現代の石鹸は、材料の油を人工的に高温にして「けん化」を早め、わずか1日で製造されます。こうすると石鹸をつくるスピー ドは早まりますが、ちょうど天ぷらやフライを揚げるときのように、 油は、温度を上げると急激に酸化するため、本来持っているはずの自然の恵みの力が活かせなくなってしまいます。
そこで、アンティアンでは、石鹸がこの世に生まれたときと同じように、油とアルカリが反応することによって石鹸が自ら生み出す熱だけで自然に「けん化」していく、人工的には熱を加えないコールドプロセス製法を採用。
この製法では、ひとつの石鹸が熟成されるまでに、およそ40日がかかってしまいますが、天然の材料たちが本来持っている力を、自然のままに活かすことができます。
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