アンティアンの石鹸の材料となるのは、すべて自然の恵みをたっぷりと含んだ植物性のオイルです。余分なものはいっさい使用しておりません。
優れた保湿を考えた「プリンセス」では、オリーブオイルとココナッツオイル、パームオイルを。さらに優れた保湿を考えた「クイーン」では、プリンセスで使用するオイルに加え、有機栽培のホホバオイル、スイートアーモンドオイルを配合しています。それぞれの石鹸の材料である植物性のオイルがもたらす、自然の恵みをご紹介します。
「プリンセス」で使用するオイル
● オリーブオイル
オリーブの実から搾り取るオイルで、人の皮脂に近い成分であるオレイン酸や重要な保湿成分であるスクワレンをとても多く含んでいます。ですから、石鹸にすると、素晴らしい洗浄力を発揮しながら皮脂を取り過ぎず、しっかりと保湿してすべすべとしたやわらかい洗い上がりにしてくれます。
アンティアンでは、ベースとなるオリーブオイルには安定した性質を求めイタリアの有名メーカーの良質なものを使用しています。
● ココナッツオイル
ココヤシの果肉を乾かしたものから搾り取るオイルです。優れた起泡力を生む源となるラウリン酸やミリスチン酸を多く含むため、石鹸に素晴らしい泡立ちを与えてくれます。また、石鹸にしっかりとした硬さを与え、いたみにくくしてくれます。
● パームオイル
アブラヤシの赤い果肉から絞り取るオイルで、脱色精製したのがホワイトパームオイルで、通常、パームオイルとよばれます。室温で固体状か半液状。植物性オイルのなかでは融点が高く、硬く溶けくずれしにくい石鹸にしてくれます。
● レッドパームオイル
脱色精製しないパームオイルで、アブラヤシの果肉と同じ赤い色をしています。日本ではカロチーノと呼ばれるほど、天然のカロチンとビタミンEを豊富に含んでいます。その成分が傷や肌荒れの再生を助けてくれるので、お肌の保護を考えた石鹸をつくるときに用います。アンティアンでは、「プリンセス」のミカンに 使用しています。
● 椿油
日本で古来から髪油や化粧油などに使われてきた伝統の植物性オイルです。皮脂に近い成分であるオレイン酸をオリーブオイル同等以上に多く含んでいるのが特徴です。したがって、肌になじみやすく、石鹸にすると素晴らしい保湿力を発揮してくれます。また、酸化しやすいリノール酸が少ないため、オリーブオイルより持ちがよく、安定した性質を持っているのが特徴です。
「クイーン」で使用する特別なオイル
● 有機栽培ホホバオイル
ネイティブアメリカンが髪や肌の手入れに使い続けてきた、ホホバというツゲ科の植物の種から絞り取る貴重なオイルです。オイルでありながら油分は半分ぐらいで、あとの半分は人の皮脂にも含まれる成分を持つ液状のろうです。そのろうが、皮膚の自然な調整力を助け、皮膚呼吸を妨げずにうるおいを保つ優れた保湿膜を形成してくれます。
また、肌になじみやすくさっぱりとした使用感です。化粧品の材料としてもきわめて高価なホホバオイル。アンティアンの石鹸は、更に貴重で優れた力を持つ有機栽培のホホバオイルを入手し、思い切って贅沢に使用しました。
● スイートアーモンドオイル
アーモンドの実から搾り取るオイルで、ビタミンA・B群やミネラルを多く含む栄養豊かなオイルです。また、オレイン酸を多く含んでいるため、石鹸にしたとき肌に優しく、優れた保湿力を発揮してくれます。また、クリームのようなきめ細かな泡を立ててくれるのも特徴です。